- 情報提供として
理事長 岸本雅吉が執筆した『抜かずに治す「歯並び」』をお渡しします。
マウスピース型矯正のメリットは多々ありますが、デメリットやリスク、弱点についてはあまり伝えられていません。
歯の矯正治療にマウスピース型装置を使うメリットは、歯並びを左右対称に整え、見た目に綺麗には、コンピュータを使うので正確でとても良い装置です。
しかし、歯は臓器です。
咀嚼機能のほか様々な機能を持っています。
マウスピース型装置だと咀嚼機能が低下する傾向があります。
なぜなら、頭蓋骨や顎関節、筋肉は、完全な左右対象ではないからです。
本来は、咀嚼機能とは、歯列及び左右非対称性の顎関節と筋肉が調和した噛み合わせです。
マウスピース型矯正装置は、そこの考慮がない歯列のみの設計なので見た目はいいですが咀嚼機能性が弱いんですね。
歯は臓器です。臓器は、それぞれ機能を司っています。
噛み合わせ機能とは、咀嚼機能なので、これが改善されてないと、発音、咀嚼、嚥下、呼吸、睡眠、自律神経の低下になります。
また、頸肩腕症候群にも波及したり腰痛を発症することもあります。
これは、すぐに出る方と徐々に出て生活にまで支障が出る方があります。
最終的には全身への不定愁訴となり、原因不明としてドクターショッピングになる可能性があります。
歯臓器から起こってくる全身の不調なのに、西洋医学は、末梢の症状に対応する臓器別医療を受けてしまう傾向があります。
内科、整形外科、婦人科、耳鼻咽喉科などなどへ。。。原因が歯にあるのに。。
尚、ワイヤー矯正装置は、左右非対称が弱い代わりに咀嚼機能が優先されて改善されやすいです。
綺麗は、結果であって目的としてはセカンドになります。
ファースト目的は、生体の機能改善ではないでしょうか。
故に、その人の状態に合わせてワイヤー矯正装置とマウスピース型矯正装置のメリットを併用した矯正治療が、良い結果となるのではないでしょうか。
当然ながら、マウスピースだけで治療できる症例もありますが。
なんでもマウスピース矯正で治療するのではなく適応症例を選択しないと、流行りに任せてマウスピース型矯正装置だけはとても危険ではないかと思います。