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真の矯正治療とは

奥歯を構成している大臼歯は、第一から第三まで上下左右に3本ずつあります。第一大臼歯(六歳臼歯)以外は生えてくる萌出時期が遅く、一般に第二大臼歯は小学校を卒業するころ、第三大臼歯(親知らず)は高校を卒業してから生えてきます。

 

大臼歯は歯の中でいちばんどっしりしており、根っこもしっかりしています。この3本がまっすぐ生えるためには、顎の後方にかなりのスペ−スが必要です。そのスペ−スが足りず、奥歯が斜めに生えたり曲がって生えたりするために、これまで見てきたように歯並び・かみ合わせの異常がおきるわけです。

 

ですから、でこぼこになった前歯を矯正するだけでは不正咬合は治りません。その根本原因である奥歯を、まずまっすぐに立たせなければならないのです。そうすれば傾いていた分のスペ−スがあき、重なったり歯列からはみ出したりしていた前歯がきれいに並ぶスペ−スができます。
ところが奥歯が傾いたままでは、前歯を矯正しても、またその影響を受けて歯並びが悪くなってきます。根本原因である奥歯を治さないと、真の矯正とはいえないのです。

 

私はよく患者さんから「美容歯科と矯正歯科はどう違うのですか」と聞かれます。美容整形はいうまでもなく美しくなるための治療ですが、同じように美しくなるためであっても、歯列の矯正は目を二重にしたり鼻を高くしたりすることとは根本的に違います。目や鼻を整形しても、その機能はよくなりませんが、歯列矯正は歯並びをよくすることによって噛む機能を高め、全身状態をよくするという重い意義を持っているのです。

 

美容歯科は顎の骨を切ったり、歯を抜いたり、削って人工物に変えて、出っ歯や受け口を矯正する治療で、そこには噛む機能やかみ合わせについてあまり考慮されていません。「美容」と銘打っているとおり見た目をよくする要素が大きく、体への影響は二の次にされがちです。   
そうした傾向は、美容歯科にかぎりません。矯正歯科でも、見た目を優先して治療を行っているクリニックが少なくないのです。歯を口腔内に収めて、前歯をきれいに並べると治療は終わり、それで満足する患者さんも多いのです。

 

しかし、歯並びに悩んでいる患者さんは、きれいになりたいというのと同時に、どこかしら不調をかかえています。私のところに来られる患者さんも、ほとんどがそうです。見た目重視の治療では、そういう不調は改善されません。結局治療を受けても、また別の矯正医で再治療しなければならなくなるのです。ただ、一度矯正治療を受け不調になると、なかなか治りません。そのため最初に受ける矯正を慎重に選ぶ必要があるのです。

 

前述したように、テコの原理が狂って奥歯が当たるようになると、その歯に過剰な負担がかかって歯が崩壊していきます。するとそこだけ痛くなり、削ったり神経をとったりする治療が行なわれます。本来かみ合わせが悪いため、その歯に加重負担がかかっていることを理解していない歯科医が多く、対症療法であちこちに手を入れることで、かえって口腔全体のバランスを崩してしまうのです。

 

をあげましたが、一面の真実をついているかもしれません。原因を治すことなく、歯をいじりすぎて口腔のバランスを破壊し、結果的に患者さんの体調を悪くするようでは、そう呼ばれてもしかたないでしょう。

 

矯正歯科も、基本の顎機能(下顎の動き)に合わせて歯を並べる歯科医はあまりいません。美容歯科と同じように「美しく見える」という尺度だけで、当然のように健康な歯を抜いて矯正しています。これはそもそも「矯正」という言葉の意味をはき違えているといわざるをえません。最初にいったように「外科的な手術を行なわずに本来の機能に治す」ことが真の矯正治療なのです。

 

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