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歯科医本来の仕事とは

これまで矯正歯科の現状などをお話してきました。この章の最後に、歯科医の本来あるべき役割、仕事について述べておきたいと思います。

 

実に当たり前のことですが、私たち歯科医がすべきことは、歯を抜くことでも削ることでもなく、「歯を守る」ことです。なるべく抜かずに、削らずに、生まれたときに授かった歯を守ることです。そして、さらにいうなら、守るだけでなく健康に役立つような歯にすることです。

 

歯が健康に役に立つようにするということは、機能的に噛める、しゃべれる、呼吸をする、ストレスマネジメントできるということです。そういう医療行為によって、私たち歯科医は患者さんの健康に貢献しなければなりません。
しかし、現実はどうでしょうか。虫歯があれば、すぐに削って詰める。痛みがあれば神経を取る。そしてどうしようもなくなると、歯を抜いてしまいます。美容目的の矯正治療はもっとひどく、健康な歯をいとも簡単に抜いてしまいます。これが全身の健康にどういう悪影響をもたらすかは、いままでお話してきたことからもおわかりいたけるでしょう。

 

医学医療にはさまざまな分野がありますが、こんなに簡単に臓器を削ったり、抜いたりするのは、歯科の世界けではないでしょうか。たとえば頭が痛いからといって、頭を削る外科医はいません。いとも安易に削ったり抜く治療は、歯を守ることとはほど遠く、むしろ生物学的には破壊しているに等しいといわざるをえません。ある子供が歯科医者を「ハカイシャ」と呼んでいましたが、笑いごとではすまされません。歯科の現状を見ると、たしかに「破壊者」なのかもしれません。

 

では、本来の矯正治療とはどういう意味なのでしょうか。広辞林によると「欠点を直し、正しくすること。矯正術では機械的な作用を応用して人体、骨、関節の運動障害、または変形を手術せずに直すこと」とあります。つまり外科的な治療を用いず、欠点を正しく治すことをいっています。

 

まさに矯正治療は本来そうあるべきで、抜歯という外科的手法を使うべきではないのです。唯一の例外は親知らずで、私が親知らずを抜くのは、それがもともと異常をはらんだ歯だからです。親知らずが、大昔の縄文人のようにしっかりかみ合って使われているなら、これも抜く必要はありません。

 

さて、最後につけ加えますと、少しばかり歯並びが悪いからといって、すべてがすべて矯正する必要はないのです。しかし逆に、歯並びがきれいだからといって、矯正が不要というわけでもありません。つまり、大事なの歯並びではなく、かみ合わせです。多少の乱れがあっても、かみ合わせが正しればいいのです。むしろ、矯正をしたことでかみ合わせが狂ってしまったら、元も子もありません。 歯並びがきれいであることと、かみ合わせがよいことは違います。顎関節と調和のとれたかみ合わせが何より重要なのです。これをよく理解していただき、顎関節機能を考慮した、よりより矯正治療を受けることを願っています。

 

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