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抜かずに治し、再発も少ない

矯正治療にあたっての私のポリシ−、信条をご理解いただけたでしょうか。MK方式の実際の治療の流れは、このあとにお話しますが、まとめの意味で、これまでの話を整理しておきます。

 

従来の矯正治療が小臼歯を抜くのは、それしかテクニックがないからです。いままでお話したように、日本の矯正治療はアメリカで行なわれている方法をそのまま取り入れたものです。アメリカでは小臼歯を抜く治療が一般的ですから、日本でも、それが主流になりました。また歯科大学でも、当然のように小臼歯を抜く矯正治療を中心に教えており、抜かない治療をしたくても、現在の日本の歯学教育のシステムの中には、それを学ぶところがそもそもないのです。

 

こうした理由から、小臼歯を抜かない非抜歯矯正はなかなか普及してきませんでした。

 

「患者さんの歯をできるけ抜かずに、守ってあげ、健康にしてあげる。それが歯医者だ」という父の言葉を原点に、抜かない矯正歯科を目指した私は、試行錯誤のすえ、神奈川歯科大学の佐藤教授や、オ−ストリアのスラバチェック博士に出会うことができました。

 

両氏は奥にある大臼歯が倒れることによって不正咬合がおきることを理論的につきとめ、また、従来の矯正治療で抜かれていた小臼歯の重要性を指摘し、非抜歯矯正を主張されました。私にとっては、目からウロコが落ちるような思いで、迷うことなく両氏の理論と技術にもとづく非抜歯矯正を実践するようになったのです。

 

以来十数年、抜かない矯正治療を行ってきて改めて実感していますが、小臼歯を抜かないほうが、出っ歯や受け口がバランスよく口の中に納まり、乱ぐい歯も八重歯もきれいに歯列に並ぶということです。その理由はもういうまでもないでしょうが、不正咬合の真の原因である奥歯をまっすぐに立てて、本来の位置に戻しているからです。

 

奥歯がまっすぐ立てば、狂っていたテコの原理も元に戻り、奥歯によって押し上げられたり垂れ下がっていた咬合平面が修正できます。それによって出っ歯や受け口、開咬が改善されるのです。このように、いまでは従来とは違う新しい考え方で歯並びが矯正できるようになりました。小臼歯を抜かなければ矯正できないという“常識”は、やがて過去のものになるといっても過言ではないと思います。

 

また、従来の矯正治療で大きな問題だったのが「後戻り」です。前にもお話したように、後戻りとは矯正した歯が少しずつ動いて、元の状態に戻ってしまう、つまり再発です。治療後にこれが起きることは、従来の矯正ではなかば当然のようにみなされていました。せっかく長い期間をかけて矯正した患者さんにとっては、苦労も水の泡です。

 

そもそも「後戻り」などという言葉は、矯正以外の医学の世界では聞かれません。いったいなぜ、矯正治療だけに後戻り現象がおきるのでしょうか。

 

それは、不正咬合をおこしている真の原因を除去していないからにほかなりません。その典型的なものが「チンキャップ」「ヘッドギア」といわれる矯正装置です。チンキャップは出ている顎にかぶせてむりやり引っ込ませようと考えられた装置で、ヘッドギアは頭にかぶって奥歯を後方に押し込もうとする装置です。

 

こういう装置はいまでこそあまり使われなくなりましたが、不正咬合の原因をよく考えていない強引ともいうべき治療法です。これらに象徴されるように、従来の矯正治療のあり方には対症療法的な傾向が強く、症状が改善されればよしとしていたわけです。

 

しかし、症状だけを改善しても原因が残ったままなら、再発するのは当然です。ガンを切り取っても、ガン細胞がどこかに残っていれば、やがて再発するのと同じです。従来の矯正治療では、原因を除去するどころか、原因がどこにあるのかすら分からないまま、治療しているようなケ−スさえ見受けられます。その結果おきた再発を、後戻りというあいまいな言い方でごまかしているといわれてもしかたないでしょう。

 

非抜歯矯正では、原因を取り除いて治療しますから、ほとんど再発はおこりません。もちろん、歯並びを悪くする原因がすべて奥歯とはかぎりませんから、まったくないとはいえませんが、最大の原因を除去するわけですから、おきる確率は格段に低くなります。

 

また小臼歯を抜かなければ、たとえ再発しても治療が簡単にすむというメリットもあります。歯が全部そろっているので乱れが少なく、戻りも早いのです。

 

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